台湾のことを話そう

私の12年間の台湾のことを話そう。海外に住んだからこそわかる日本のいいところも語ろう。

ベジタリアン食と私がベジになったワケ

台湾は国民の約10%がベジタリアンだ。
日本では約4.5%。インドに至っては約30%がベジタリアンだという統計がある。

 

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ベジタリアンの食事というと、イラストのような野菜のみの食事を想像しがちだけれど、台湾ではいろいろな工夫がされた食材が作られている。
豆腐やお麩、湯葉などをうまく加工した、鶏肉やハムに食感を似せた「もどき」を売っていて、朝市やスーパーなどで普通に買える。
「もどきを食べるくらいなら本物を食べればいいじゃない」と思ったこともあったけれど、食事は毎日のことだから、飽きがこないように、ベジ初心者にも馴染みやすいようになどの理由があるのだろうと考えたら合点がいった。

 

台湾の菜食主義は主に仏教に由来している。肉や魚を食べないほか、ネギ、ニラ、ニンニク、ラッキョウ、タマネギなども使用しない。
元姑には「精力がつくから」だと教わった。精力がつくと野心的に、攻撃的になるから、仏教の教えに合わないのだろう。
台湾で定番の燙青菜は、ニンニクをベースに野菜を蒸し焼きするものだけれど、元姑の燙青菜はニンニクの代わりに生姜を使っていた。
彼女はまた、卵も食べない派だった。市販の食パンなど、卵が入っているから食べない。

 

元姑の怪我をきっかけに、私もベジに興味を持つようになった。
ある年の年末に、頭を怪我した彼女の代わりに、正月料理を作るということになった。
ベジについて調べていくうちに、1つのウェブサイトにいきあたった。
その日本語のウェブサイトには、ベジについての情報と、3枚の写真が載せてあった。
たしか、1つは新鮮な果物と野菜、1つはたくさんの新鮮な魚、もう1つは放し飼いにされている清潔な豚の写真だった。
ページをスクロールすると、「どれが美味しそうだと思いましたか?」とあった。

正月料理は、結局元姑が作ったのだが、それからしばらくして私も肉食をやめた。
美味しそうだと感じたものが、自分が食べたいものなのだと腑に落ちたから。
とはいえ、私の場合は、「生きている状態で『美味しそう』だと思うかどうか」を基準にしているので、魚介類も卵も鶏肉も食べるし、餃子とかの挽肉が混ざっている料理も食べちゃうので、一般的なベジタリアンとは少し種類が違うのだけれど。

 

日本にいて、特に外食するときなどは、肉を含まない料理を探すのは至難の技だ。
コンビニで軽い食事を買おうと思っても、一部のおにぎりが選べる程度。サンドイッチ類は全滅だ。
これまた随分前の話だけれど、語学学校に通っていた頃、日本に一時帰国したお土産にジャンボプリッツを買って帰った。休み時間にクラスメイトに配って食べていると、そのうちの1人、ベトナム人の僧侶に「これ、ベジタリアンでも食べられるよね?」と聞かれた。原材料を見て「あ、チキンエキスとかいうのが入ってる」と教えたら、彼は即座にペッペッペッ!と吐き出した。
日本人にとって、菜食主義というのは、全く身近ではないのだと感じる一コマだった。

 

上述の生姜を使った調理方法は、いまの私の基本の調理方法になっている。

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