台湾のことを話そう

私の12年間の台湾のことを話そう。海外に住んだからこそわかる日本のいいところも語ろう。

台湾で部屋探し〜1年目はビジネスホテル風03

ビジネスホテル風の部屋は、コンパクトにまとまっていて、必要なものは全部揃っていて快適だった。 電話回線が引かれていたけれど、ISDN契約されたものだったので、通話はできてもインターネット接続ができない。共用部分にあった客間の電話がダイアルアップ可能な回線だったので、それを使わせてもらえるよう不動産屋経由で大家に交渉してもらった。外国人が電話回線を契約するのって結構手間がかかる。保証人をつけるか、保証金として300NTDを支払うかだったように記憶している。

あるときは、部屋の鍵を持たずにロックしてしまって、入れなくなってしまったこともあった。 ドアノブについているポッチを内側から押し込んだ状態で閉じるとそのまま施錠されるタイプのもので、鍵を持っていなくてもそのままロックできてしまう。 ちなみに、台湾の一般家庭でも、ドアを閉めるだけでそのままロックがかかるタイプのものが普通なので、うっかり締め出される人は結構いるようだ。

ドアの外で途方に暮れていたら、隣室の男性が通りかかった。英語混じりの拙い中国語でなんとか窮状を伝える。すると、心得たとばかりに下敷きのような薄い板状のものを持ってきて、それをドアと壁の間の、ドアノブより下の隙間に差し込んで、上方向に素早く移動させた。果たして、こんな簡単なことでロックが解除されてしまった。 「こんな簡単に開錠できちゃうなら泥棒入りたい放題じゃん!」と思ったけれど、「謝謝!」と大げさにお礼を言っておいた。

そんなこんなで、隣人たちと少し話をするようになり、そのまた隣に住んでいるお姉さんとも話をするようになった。 台湾では、引越しのときに 隔壁鄰居 に挨拶するようなことはないので、このときまで誰が隣に住んでいるのか全く知らなかった。 隣のお姉さんとは、その後何回か一緒に酒を飲んだ。おつまみの定番「ひまわりの種」の食べ方を教えてくれたのも彼女だ。

その部屋は蚊もよく出る部屋だった。台湾は、本当に寒い冬の数週間と本当に暑い夏の数週間以外、蚊が出没しない日はない。人間と同じく、25℃前後が一番心地よく活動できるそうだ。 部屋を閉め切って冷房を入れっぱなしにしているのにどこからか入ってくる。日本の家屋ほど密閉性が高くないからだろう。 台北の冬が寒く感じるのも同じ理屈。屋内にいる限りは日本の冬の方が暖かいと言える。


隔壁鄰居 ㄍㄜˊㄅㄧˋㄌㄧㄣˊㄐㄩ

隣近所。ご近所の方。 中国語だと、隣と鄰、部首とつくりが逆になるのが面白い。

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