台湾のことを話そう

私の12年間の台湾のことを話そう。海外に住んだからこそわかる日本のいいところも語ろう。

台湾の市場でお手伝い

台湾生活2年目でお付き合いした男性の家業が朝市の八百屋だった。 彼自身はサラリーマンなのだけれど、土日は朝早くから昼時まで手伝っていた。その間は私も暇だし、台湾の風俗を知るいい機会だと思ったのでちょくちょく手伝いに行った。 朝市は活気がある。そこは大きめの運動公園に併設した市場で、ひとしきり体を動かした後に市場に寄ってから帰るおばさま達が多かった。

台湾の市場は量り売りが基本だ。 青梗菜やほうれん草、空芯菜といった青菜は、さっと1斤(600g)分をひとつかみにして、紅白シマシマのビニール袋に器用に押し込む。 市場で値段を聞くときは「多少錢?(いくら?)」ではなく「怎麼賣?(どう売るの?)」と聞く。 もしくは「一斤多少錢?(1斤でいくら?)」。

台湾生活2年目。普通語の方はなんとか会話ができる程度なので、手伝いと言っても、裏でダンボール箱の中から野菜を出したり、傷んだところをナイフで切り落とす仕事がメイン。 ちょっと空いてきて、他の人たちがトイレにいったりタバコ休憩してたりするときは、私も前に立って接客をした。

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その市場では、普通語(北京語)で話す客と台湾語で話す客が半々くらいだったかな。 じーさんやばーさんには普通語で話しても「はぁ?」と聞き返される。しかたないので、ちょいちょいと彼氏を呼んでバトンタッチする。 彼氏と客が話しているのを端で聞いて、数字と金額くらいは台湾語で言えるようになった。 門前の小僧なんとやらである。 紅白シマシマ袋入れもすっかり板についた。

市場で物を買うときは、声と態度を大きくしないとどんどん割り込みされる。 売る側からすると、声が大きい方にどうしても注意が向いてしまうのだ。 とはいえ、たまに日本人っぽいお客さんもいた。 こっちが忙しくてバタバタしていると、それが落ち着くのを待って声をかけてくれたり、私と目があうまで待ってくれたり。 そういう人は、声と態度がでかいおばさんに先を越されまくる。でも、それが彼女達の秩序だったのだろうと思う。

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こういう人たちは、日本に住んだら、きっと日本と日本人のことをすごく気に入ってくれるんだろうなと思った。 高速の合流で、右側車線の車と左側車線の車が順番に合流するのを見て台湾人は賞賛する。 合流後のハザード数回の「ありがとう」で感動し、パッシングの「お先にどうぞ」で感動する。台湾でパッシングは「入ってくるな」の合図だ。

台湾語で会話ができないので客に「台湾語はわかりません」と言うと、彼氏の母親が「この子、日本人なのよ」とフォローしてくれた。 ほとんどの客が「日本人のお嬢さんがこんなところで働くはずがない」と言って信じてくれなかった。 日本人はこんな土埃のたつ場所での汚れ仕事はしないものだと思われていた。 日本にだって朝市もあるし八百屋もあるんだけどな。

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傳統市場 ㄔㄨㄢˊㄊㄨㄥˇㄕˋㄔㄤˇ

市場(青空市場) 「超級市場」で「スーパーマーケット」(通称「超市」)

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