台湾のことを話そう

私の12年間の台湾のことを話そう。海外に住んだからこそわかる日本のいいところも語ろう。

嫌味を言われて返す方法とかわす方法

台湾のバスは前払いと後払いとがある。少し長めの路線を走るバスは、路線の中間より前半は前払い、後半は後払い。始点から乗って終点で降りるときなどは、都合2回バス賃を支払う。 あるときのこと。バスに乗ったら、通路に荷物を置いている人がいた。結構大きめの荷物で、大股でまたごうにも、すでに走り始めたバスの中ではバランスを崩しそうで怖い。

運転席のすぐ後ろあたりにドデンと大きなバッグが床に置いてある。前払いの運賃を支払ってしばらくまごまごしたが、しかたない、跨いで奥へ進もうとして少し踏んづけてしまったようだ。 そばでつり革につかまって立っていた女性から「喂!小姐!」と嫌味な声で怒鳴られた。彼女が持ち主のようだ。 乗車席はほぼ埋まっていたが、立っている乗客はまばらな車内。何もわざわざここに、しかも通路を塞ぐように置かなくても。私だったから少し踏んづけた程度ですんだけど、ジジババだったら跨ぐこともままならない。 そのときは台湾にきてまだ二年目。どうにかしろと言い返すこともできず、気分が悪いままバスの奥へ。

バスを降りてアルバイト先へ。 まず同僚に愚痴った。日本語とちょっとの中国語と身振り手振りを交えて。

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すると、ちょっと負けん気の強い彼女はこう言った。 「そういうときはね、同じくらい嫌味な口調で「對不起!」って言えばよかったのよ」 説明は要らない。口では謝っても、態度や口調で気持ちを示せということだ。 次はそうしようと思った。

大荷物の持ち主は、未来の状況が想像できない(乗り口の狭いところに荷物を置いたら次に乗ってきた人が通れない)タイプの人だったのだろう。 私はそのとき「私はまたぎきれなくて少し踏んでしまったけど、そもそもここに荷物を置くあなたが悪い」と考えた。 そのあとに乗ってくる人がいなかったので、他の乗客がどう対応するのかは見ていないのだが、台湾人だったらおそらく違う対応をしたのだろうと今なら思う。 「ここにあると、私、奥に進めないから少しどかして」ときっと素直に言うだろう。 言われた方も、「ああ、邪魔なのね」と少しどかすのだ。

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日本を訪れる外国人観光客に対して「常識がない」とか「日本の文化を知らなすぎる」ということで、特に観光地では摩擦が起こっているとニュースで見る。 知らないものはわからない。だから知ってる人が教えてあげればいいだけだ。「それやめてね」って。 「みんなの迷惑なのに、なんでわからないの?」とか「そんなことしちゃダメでしょ!」じゃなく、「それ、やったらダメなんだよ。知ってた?」。

台湾人はお節介で口やかましい。「あんた知らないだろうから教えてあげるわ」といろいろと指図する。 でも、そうすることが逆に親切だと彼らはわかっているのだ。

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挖苦 ㄨㄚ ㄎㄨˇ

皮肉、嫌味。

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