台湾のことを話そう

私の12年間の台湾のことを話そう。海外に住んだからこそわかる日本のいいところも語ろう。

親戚付き合いはとかく面倒臭いもの。
日本に帰国して違いを実感した一つに親戚付き合いがある。
日本の親戚付き合いは、台湾のそれと比べて非常に淡白に感じる。

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携帯電話の普及で、いつでもどこでも連絡がとれるようになった。
台湾の年長者たちは、携帯もスマホも使いこなす。
LINEで孫とテレビ電話なんてお手の物だ。実益が手間を凌駕する。
基本的に新しもの好きの方が多いとも言えるかもしれない。

 

台湾で結婚してすぐのころ元舅が他界した。
私たち夫婦は結婚式をあげなかったので、台湾人家族の一員になって初の親戚総動員となった。
台湾の親戚付き合いで一番の難関はその呼び名だ。
日本で「おじさん」「おばさん」で済ませられるところを、中華圏では父方、母方、年上、年下かで呼び名が変わる。
ざっと羅列すると、

 

父の兄:伯父、伯伯
父の弟:叔父、叔叔
父の姉:姑媽
父の妹:姑姑
伯父の妻:伯母
叔父の妻:叔母、嬸嬸
姑の夫:姑父、姑丈

母の兄弟:舅父、舅舅
母の姉妹:姨媽、阿姨、姨母
舅の妻:舅母、舅媽
姨の夫:姨父、姨丈

 

「1番目の兄」とか「2番目の弟」とかは、その前に数字を加えて呼ぶ。
本省人の場合はこれが台湾語読みになるからさらにややこしい。

 

台湾の葬式はすぐには行われない。
同居家族全員の生年月日を占った上で良き日を選ぶ。
元舅のときは1ヶ月以上先の日取りになった。
葬式までの期間、親戚が入れ替わり立ち替わりお悔やみを述べに家を訪れる。
父母の兄・姉を迎え入れる際は、家の門の前まで出向いて、ひざまづいて「わざわざご足労いただきありがとうございます」と礼を尽くしてお出迎えする。

 

葬式がすぐ行われないということは、荼毘に付す日にちも相当期間延期になるということだ。
線香の煙というのは懐かしい気持ちになるものだけれど、実は死臭を隠すためという目的もあるんだとか。
元舅の葬式でも線香を焚きまくった。

 

当時の私は、当地のしきたりなどには疎い外国人妻だったが、愛想良くしていたので「日本人はやっぱり礼儀正しい」と言ってもらえた。
面倒とは言え、礼を尽くすと可愛がってもらえる。
日本では「遠くの親戚より、近くの他人」というけれど、なにはともあれ血はやっぱり水より濃い。

 

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